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【SS】おさななじみ
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シンジとアスカは幼なじみである。生まれた頃より隣同士で、幼稚園、小学校、
中学校となぜか同じクラスであったためいつも一緒にすごしていた。そんなことも
ありシンジにとっとアスカ、アスカにとってシンジはいつも隣にいて当然といつの
間にか思っていた。
そんな二人も中学二年になっていた。やはり同じクラスである。そして、ある春
の日、レイが転校してきた。レイはその持ち前の明るさでクラスの人気者となる。
あの強烈な出会いもあり、レイはいつもシンジにちょっかいをかけてくるようにな
り、そしてアスカが文句を言ってくる。そんな日常が繰り広げられるようになった。
そしてそれは2−Aの名物となっていた。
「ちょっとレイ、シンジにちょっかい出すのやめなさいよ!」
「なによ、アスカ。やっぱりパンツ覗き魔のこと好きなんでしょ」
「ただの幼なじみよ!それにパンツ覗き魔って言うのいい加減やめなさいよ!」
「ホントにただの幼なじみなの?無理しちゃって」
「そんなんじゃないわよ!」
「二人ともやめなよ・・・」
そんなある日のことである。いつものようにシンジとレイが仲よさそうに話をし
ている。しかしそれを見ていると心が落ち着かなくなる。そんな思いに戸惑ってい
た。
(何なのよ、このモヤモヤした感じは・・・
あたし、嫉妬しているのかしら・・・
シンジはただの幼なじみ・・・なのに・・・
ホントにそれだけなの・・・
あたし、もしかしたらシンジのこと好きなのかな・・・
いつも一緒にいた。
なにかするにもいつも一緒だった。
シンジのそばにいるととても楽しい。
シンジがそばにいるととても嬉しい。
シンジにあたしのそばにいてほしい。
そう、あたし、シンジのこと好きなんだ!)
自分の気持ちを認めたとたん気持ちが楽になった。でも、それは新しい不安を生
み出すことになる。
(でも、シンジは・・・
シンジはあたしのことどう思っているのかしら・・・
シンジはあたしのこと好きなの?
それともやっぱりただの幼なじみなの?)
アスカが自分の気持ちに気付いて数日たった。シンジに自分のことをどう思って
いるのか知りたかった。日がたつにつれシンジへの想いが段々大きく膨らんでいっ
た。でもシンジの気持ちを知るのが怖かった。だが、
(ウジウジ悩むなんてあたしらしくないわね・・・
こうなったらシンジの気持ちを聞いてすっきりしないと
たとえどんな答えが返ってこようと・・・)
そう思ったアスカその日の放課後、シンジの気持ちを聞く決意をした。
教室で帰り支度していたシンジを引っ張り出し公園を歩いていく。
「ねぇ、シンジ」
「なに?」
「あたし、気付いたの・・・、シンジのこと好きだってこと・・・」
「・・・」
「ねぇ、シンジにとってあたしってただの幼なじみなの?」
「僕にとって、アスカはただの幼なじみなんかじゃないんだ」
「えっ・・・」
「僕はアスカのこと前から・・・前から好きだったんだ」
「う・・・そ・・・」
「うそなんかじゃないよ」
「ホントに・・・」
「うん・・・」
次の日、いつものようにレイはいつもシンジにちょっかいをかけてきた。そして
アスカが文句を言ってくる。いつもの2−Aの名物である。しかしこの日は少し
違った。
「ちょっとレイ、シンジにちょっかい出すのやめなさいよ!」
「なによ、アスカ。やっぱりパンツ覗き魔のこと好きなんでしょ」
「そうよ!それにパンツ覗き魔って言うのいい加減やめなさいよ!」
「ホントにただの幼なじみなの?って・・・えぇっ!」
「あ、アスカぁ・・・」
この日からシンジとアスカは公認の仲となったが、レイがさらにちょっかいを出
すようになり2−A名物はより騒がしくなっていくのであった。
後書きと称したたわごと
宮城でようやく最終回が放映されました。
と言うわけで最終回放映記念といったらこれしかないですね(^^)
学園編って結構難しいわ。
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