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【SS】ばれんたいん
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バレンタインを二日後に控えていたある日の放課後、アスカとヒカリは一緒に
下校していた。
「ね、ねぇアスカ、もう準備したの?」
「え、何が」
「バレンタイン」
「まだ何も準備していないわ」
「それじゃあ、一緒に作らない?」
「ヒカリ、気合入ってるわね。あいつに渡すんでしょ」
「えっ、だから、いつも残飯整理してもらっているから、そのお礼を・・・」
ヒカリは顔を真っ赤にしながら答える。本人達は残飯整理と称しているが、
ヒカリの愛情弁当だと気付いていないのはケンスケを除く三バカトリオの二人ぐら
いである。
「まだだれも鈴原って言ってないんだけどなぁ」
「あ、アスカ!」
「それじゃ材料でも買いに行きましょ」
アスカも結構気合が入っていた。
材料となるチョコ、ラッピング用の包み紙、リボン等買いそろえ、材料はヒカリ
が預かることにして、翌日にヒカリの家に泊まり込んでチョコを作ることにした。
その日の夜、シンジがいないのを見計らい、アスカはミサトに切り出す。
「ミサト、明日ヒカリの家に泊まるけどいいかな」
「いいんじゃないの。でもなんで?」
「そ、それは・・・」
「はは〜ん、シンちゃんにあげるチョコを作りにいくのね」
「そ、そんなんじゃないもん」
図星を突かれ真っ赤になるアスカ。
「ま、頑張りなさい」
そこへシンジ君登場。
「あれ、何の話しているんです?」
「シンジには関係ないこと!」
そしてアスカは自分の部屋に戻っていく。
「なんだったんだろう・・・」
シンジは不思議そうにアスカの部屋を眺めている。
(いいわねぇ、青春してて・・・)
暖かいまなざしを送りながら次々とエビチュを空けていくミサトであった。
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バレンタイン前日の放課後。
「ヒカリ!早く早く!」
「ちょっとまってよ〜アスカ〜」
アスカ達は勢いよく教室を飛び出していく。そんな姿を見ていた三バカトリオ。
「アスカ達、どうしたんだろう」
「なんなんや、一体」
(こ、この、幸せ者どもが・・(T^T))
ケンスケは心の中で血の涙を流していた。
洞木家にて。
鼻歌を歌いながらチョコレートを溶かしているアスカ。
「アスカも結構気合入ってるじゃない」
「そ、そんなことはないわよ」
「ホントにぃ?」
「ホントよ〜。それよりヒカリはメッセージ何て書くの」
「え〜、秘密よ。アスカは」
「ひ・み・つ」
そんな和気あいあいとした雰囲気で作業は進んでいく。
アスカ達はハート型の型に溶かしたチョコを流し込んでいく。
そしてホワイトチョコでメッセージを書き込んでいく。
「で〜きたっ」
「明日が楽しみね」
「そうね」
できたチョコを綺麗にラッピングしていく。
チョコを作り終えたとしてもおしゃべりは続いていく。
アスカはヒカリにトウジのことをどう思っているのか聞き出そうとして、
ヒカリはアスカにシンジのことをどう思っているのか聞き出そうとして、
夜も遅くまでおしゃべりを続けていた。
葛城家にて。
「ミサトさん。アスカどこいったか聞いてません?」
「今日、洞木さんの家に泊まるっていってたわよん。知らなかったの?」
「ええ、放課後何もいわず学校から飛び出していきましたから」
「へぇ〜、そうなんだ。あした、楽しみね」
「え、なんでですか?」
「も〜シンちゃんったら・・・」
ミサトは既に酔っ払っているらしい。
そんなこんなでそれぞれの時間は過ぎていく・・・
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バレンタイン当日の教室。アスカとヒカリは早めに学校へ来ていた。
教室は普段なら人は少ないのに今日は早くから皆きていて、なぜかそわそわしてい
る。そこへ三バカトリオが登校してきた。ヒカリは早速トウジの所へ駆け寄ってい
く。
「鈴原!はい、お弁当」
「お、いつもすまんな」
「あと、これも・・・」
「わ、ワイにか?ど、どうもおおきに」
「い、いいのよ。いつも残飯整理してもらっているお礼なんだから」
二人がらぶらぶな雰囲気に包まれている頃、アスカもシンジの所へ駆け寄っていく。
「あ、アスカ、おはよう」
「シンジ、これ・・・」
赤い包み紙とリボンでラッピングされたチョコをシンジに突き出す。
「えっ、僕に?」
「か、勘違いしないでよね、義理なんだから」
そう言いながらも赤く染めた顔を見られないようにそっぽを向く。
チョコの大きさと形からして誰も義理だとは思わないだろう。
「う、うん。ありがとう」
「よ〜く味わって食べるのよ。なんせあたしの手作りなんだからね!」
「開けてみてもいいかな?」
「ば、ばかっ!。家に帰ってからにしなさいよ!」
「ご、ごめん」
その後、シンジは複数の男子に囲まれ、どんなチョコなのか見ようと迫られるが、
何とかチョコを死守し、放課後、家に帰ったシンジは包みをあけ、チョコに書かれ
ているメッセージを見て顔をほころばすのであった。
後書きと称したたわごと
皆様どうもです(^^)/
今回はニフティと同時アップです。
それはともかく、とうとうバン・アレン帯のお誕生日ですね(火暴)
そうさ、私には縁が無いさ(T-T)
なんか書いてて空しくなってきたぞ(火暴)
ケンスケ「そう落ち込むなよ」
シゲル 「いつかいいことあるさ」
いっしょにするなぁ(T-T)
しかし、こんな人がこんなSS書いているのだから不思議なもんです。
く、悔しくなんかないもん(火暴)
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