8桁周波数カウンタ 製作レポート
----- この8桁周波数カウンタの特徴 -----
- 0.1Hz〜10MHzまで測定できる
- 1/1000プリスケーラ内蔵により1GHzまで測定できる
- 周期の測定ができる
- A入力とB入力の周波数比の測定ができる
- A入力とB入力の入力時間幅の測定ができる
- ユニットカウンタとして使用できる
----- 部品表 -----
- 8桁万能周波数カウンタキット(1/1000プリスケーラ付き)(秋月のキット)
- BNCコネクタ 4個
- 3接点4回路ロータリースイッチ
- 4接点3回路ロータリースイッチ
- 6接点2回路ロータリースイッチ
- 押しボタンSW(ロックタイプ)
- 押しボタンSW(モーメンタリタイプ)
- 波形SW
- 電源トランス6V〜12V500mA
- ヒューズホルダ
- ヒューズ1A
- 25φつまみ
- 50Ωシールド線1.5D-2V
- ケースFM−1S(250×100×150)
----- 回路図 -----
回路図をみる
----- 組み立て手順 -----
まず、キットの説明書に従い基盤を組みます。
1/1000プリスケーラはパターン面に小さな部品を付けるため結構根気がいります。
また、7セグメントLEDの上部の空きスペースに単位表示用のLEDを取り付けました。
今回ケースはFM−1Sを使用しました。
ケースの加工は部品の配置を考えながら現物に合わせながら加工していく。
正面の部品の位置はフロントパネル原図を参考してください
また、基板を乗せる中仕切りのアルミ板をコネクタやスイッチがあたらないように加工しておきます。
違うケースを使う場合はそれぞれケースに合わせてお好みで加工してください(^^)
フロントパネル用のアルミ板の加工をします。
穴位置はケースの位置と同じようにします。
今回私は、Windows95付属のペイントを使ってフロントパネルをデザインし、それをシールに印刷しアルミ板に張りました。
保護のためにその上から透明の粘着シートを張りました。
LED用の窓に透明の塩ビ板をはめ込み、その裏に赤色の粘着シートを張りました。
透明の粘着シートは本などの保護用の物を使用し、赤の粘着シートはOHP用の物を使用しました。いずれもDIYセンターや大きめの文具店で手に入ると思います。
また赤い塩ビ板を使用して裏は透明の粘着シート、もしくは何も張らないと言う方法もあると思います。
フロントパネル原図をみる
スイッチ類やコネクタをケースに取り付け、基板から配線を伸ばす。
信号入力の配線(基板−コネクタ、基板−プリスケーラ−コネクタ)の配線はシールド線を使った方が測定中、雑音等の影響を受けない様になります。
押しボタンSWはリセット用がモーメンタリタイプを、ホールド用にロックタイプを使用します。
単位表示用のLEDの配線は追加回路の回路図を参考にしてください。
結構入り組んだ配線になると思いますので根気がいります。
完成
----- 使用方法 -----
調整方法は組み立て説明書を参照してください。
Functionスイッチのポジションの意味は次のとおりです。
・Frequency
周波数カウンタとして動作します。
単位表示LEDはKHz(EXT IN又はAmp IN 選択時)またはMHz(PS IN選択時)が点灯します。
・Period
周期カウンタとして動作します。
単位表示LEDはμSec(EXT IN又はAmp IN 選択時)またはnSec(PS IN選択時)が点灯します。
・Freq Ratio
周波数比カウンタとして動作します。
単位表示LEDはA/B(EXT IN又はAmp IN 選択時)または1000A/B(PS IN選択時)が点灯します。
・Time Interval
時間幅カウンタとして動作します。
単位表示LEDはμSec(EXT IN又はAmp IN 選択時)またはnSec(PS IN選択時)が点灯します。
・Unit Counter
ユニットカウンタとして動作します。
単位表示LEDはCount(EXT IN又はAmp IN 選択時)またはx1000Count(PS IN選択時)が点灯します。
・OSC Frequency
原振周波数を表示します。
単位表示は行いません。
Rangeスイッチのポジションの意味は次のとおりです。
・.01sec/1cycle
周波数カウンタ時は0.01秒間測定して表示します。
周期カウンタ時は1周期分測定して表示します。
・.1sec/10cycle
周波数カウンタ時は0.1秒間測定して表示します。
周期カウンタ時は10周期分測定して表示します。
・1sec/100cycle
周波数カウンタ時は1秒間測定して表示します。
周期カウンタ時は100周期分測定して表示します。
・10sec/1Kcycle
周波数カウンタ時は10秒間測定して表示します。
周期カウンタ時は1000周期分測定して表示します。
A in Selectスイッチのポジションの意味は次のとおりです。
・EXT IN
EXT INを選択します。
信号の大きさはTTLレベルです。
・Amp IN
Amp IN(アンプ入力)を選択します。
入力インピーダンスは1MΩです。
信号の大きさは50mVp-pから35Vp-pまでです。
・PS IN
PS IN(プリスケーラ入力)を選択します。
入力インピーダンスは50Ωです。
信号の大きさは20mVp-pから2Vp-pまでです。
B INについて。
周波数比カウンタ、時間幅カウンタのみで使用します。
信号の大きさはTTLレベルです。
HOLDスイッチについて
カウンタ表示の更新を止めます。
内部ではカウントは継続しています。
RESETスイッチについて
カウントをリセットします。
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