W-ZERO3[es] USBホストケーブル

W-ZERO3[es] USBホストケーブル自作

注意:自作ケーブルを使用したことによってW-ZERO3[es]本体およびUSB機器を破損した場合、メーカーの保障が受けられなくなることがあります。
また、そのような場合になったとしても、責任は負いかねます。
mini-Bコネクタをそのまま流用していますが、USBホスト機能を持たない機器に接続することはできません。
同様に、旧来のW-ZERO3にこのケーブルを接続してもUSB機器を使うことはできません。
ケーブルを自作し使用する場合は細心の注意を払って、自己責任でお願いします。


USBホストケーブルを探し回っているが、なかなか見つからない。
ネットで調べて秋葉原で売っている店を探してみたところ、2店ほど見つけたが、ケーブルの値段が1,800円ぐらいする。
もう少し待てば、もう少し安いケーブルが出てくるだろうが、そんなに待ってもいられない。
ならば自作したほうが早く安く手に入れることができる。

そんなわけで、まずは余剰のケーブルを使って試作品を作ってみた。
とりあえず使ってみたところ、USBメモリやキーボードを使うことができた。

次にレポートを書くために材料をそろえるところからやってみる。
ダイソーでmini-Bのケーブルを買ってみたが、後述するが、このケーブルは使うことができなかった。
再度mini-Bケーブルを買うために今度はヨドバシカメラに行ってみる。

ヨドバシカメラにmini-Aオス―mini-Bオスがあったので、ついでに買ってみる。
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上の方がmini-Aオス、下のほうがmini-Bオス。
微妙に形が違う。
他にもmini-Aオス―Bオスがあったが、肝心のmini-Aオス―Aメスは無かった。

写真のようにmini-Bとmini-Aは形が違うため、本来ではmini-Bコネクタをmini-Aとして使用したい場合はmini-Bコネクタをヤスリで削って加工する必要がある。
しかし、W-ZERO3[es]は両方が刺さるようになっているため、mini-Bがそのまま使うことができる。


mini-Bコネクタをとるためにサンワサプライ KU-AMB501を買う。
文字サンワサプライ KU-AMB501
Aメスはダイソーで買ったUSB延長ケーブルを利用した。


mini-Bコネクタを取り出すために、樹脂で覆われているところを取り除く。
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シールドの内部にも樹脂が流れ込んでいるので、丁寧に取り除き、パーツを分離する。
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パーツを分離した際、コネクタの半田付けする方のピンを確認して、5ピンあることを確認する。
ダイソーのmini-Bケーブルは4ピンしか出ていなかったため使うことができなかった。
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試作品と今回作成したケーブルは未使用ピンが折られていたが、半田付けする余裕は残っていたので、何とか使用することができた。

以下の結線図を元に、Aメス側のケーブルを半田付けする。
その際、コネクタ内部は狭いので、金属シールドや隣のピンとショートしないよう熱収縮チューブを使用して絶縁するようにする。
半田付けができたら、テスター等を使用して正しく結線できていることを確認する。
参考に一般的なAオス―miniBオスのケーブル結線図も記載する。
W-ZERO3[es]は4番ピンがオープンになっているかGNDに落ちているかでどちらのケーブルが接続されているか判断している。
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金属シールドに収めたあと、こちらも熱収縮ケーブルを使用してコネクタを保護し完成。
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文字上は試作ケーブル。下が今回のケーブル


使用例

製作したホストケーブルを利用して、各メモリーを挿してみた。
以下にその結果を並べてみる。
文字何も挿していない状態
文字USBメモリを挿した状態
文字USBメモリを指した状態でGSFinger+でフォルダを見てみる。
リムーバブルディスクとして認識されている
文字リムーバブルディスクにUSBメモリの内容が表示されている
文字設定→システムタブ→メモリ→メモリカードタブでリムーバブルディスクが選択できるようになる
文字リムーバブルディスクを選択すると、USBメモリの使用状況が確認できる
文字999円のプレーヤーを接続してみるが、認識されなかった
文字カードリーダを接続し、SDカードを挿してみる。
正常に認識された
文字カードリーダにコンパクトフラッシュを挿して見る。
認識はするが、読み書きしようとすると電力が足りず固まってしますう。
このため、後述する電力供給コネクタ付きのケーブルを挿してみると問題なく読み書きができるようになった。
文字カードリーダにSDカードとコンパクトフラッシュを挿して見る。
両方とも認識された。
文字SDカードとコンパクトフラッシュが両方認識されているため、リムーバブルディスクとリムーバブルディスク2の両方が現れる
文字設定のメモリも同様に2つ現れている
文字HDDをつないでみる。
電力さえ十分供給できれば正常に認識されて問題なく読み書きができる
文字コンパクトフラッシュやHDDを読み書きするには、W-ZERO3[es]のみでは電力が足りない。
このため、電力供給用のコネクタ付きのケーブルを使った。

参考リンク

  • USB.org
  • Sigmarion III でMOを使おう!

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