週アスPLUSの記事に思ったり

何気にネットをうろついていたら、週アスPLUSに次のような記事が載っていたのを見つけた。
なぜ!? 鳴るはずがないガラケーが深夜に発した警報、その理由とは
普通の人がわからないというのはまだわかるのですが、アスキーってPCとかITとか扱っている雑誌出しているところが、こんな記事を書くのかとちょっと思った。

表面的なところをなぞっただけで何が「結局、不可解な点がのこりました」なのだろうか。
PCやIT系のところならもうちょっと調べて記事書いてもいいんじゃないだろうか。

ググっても出てくるけど、どう考えても違うだろ的なものも結構あった。

自分の知識もだいぶ古くなってきて最新の情報ではないけど、別に専門の人でなくてもちょっと考えればわかりそうな気がしなくもない。

SIMカードに書かれているのは電話番号の情報だけではなく、ICCID(SIMカードに書かれている番号)などほかの番号なども書き込まれている。
iPhoneやAndroidスマホで設定のところからたどっていけば、電話番号だけでなくICCID,MIN,MEIDなど数字の羅列がいくつも並んでいる。
電話やネットなどで通信するときは、電話番号だけではなく、それらの情報をいろいろ駆使して通信が成り立っているわけだ。

おおざっぱに書けば、以下のような感じになるのだろうか。
本当は、もっと複雑なことをやっているのだが大体の概要をつかむ分にはこれぐらいでいいのかな。

通常のSMSの場合はこんな感じ

基地局「○○○-×××あてにメッセージだ、返事しろ」
解約済み携帯「俺だ。合言葉はABCだ」
基地局「お前じゃない」
正規の携帯「私だ。合言葉はXYZだ」
基地局「お前か。それじゃこれがメッセージだ」
正規の携帯「たしかに受け取った」

解約済みSIMといっても電話番号が入ったままになっていることもある。
ICCID,MIN,MEIDなどを駆使した情報を合言葉とあらわしたけど、これによって同じ番号のSIMがあっても、正規の物にしかメッセージは届かないようになっている。
一つの携帯電話宛のメッセージなら、この流れを1回やれば済むのだが、緊急地震速報などエリアメールなどで、大量の携帯電話宛にこんなやり取りをしていたら時間もかかるし基地局・交換局・ネットワークの負荷がとんでもなくかかる。
しかも、交換局が携帯電話を呼び出すためには位置登録情報をもとに、携帯電話のいる場所の近隣の基地局に対して信号を出すようにしている。
エリアメールを出すために携帯電話の位置登録情報を検索して、該当エリアにいるかどうか判断までしていたら、とんでもないことになる。

それよりかは、該当エリアの基地局から一斉にブロードキャストした方が効率がいいし現実的だと思う。

エリアメールの場合

基地局「お前ら一斉にメッセージをおくる」
正規の携帯『メッセージ来た』
解約済み携帯『メッセージ来た』
別の人の携帯『メッセージ来た』
誰かの携帯『メッセージ来た』

ここで「」ではなくて『』で表記しているのは基地局とやり取りしているわけではないからだ。
ブロードキャストしたメッセージにいちいち返事していたら、それだけで大変なことになるか。

こうなると、受け取る側の携帯電話がどんな状態なのかをいちいち確認していないことがわかると思う。
これで携帯電話側もメッセージを受け取ったからそのとおりに表示すれようにできていたら、SIMが解約されたかどうかにかかわらず緊急地震速報が鳴るようになる。
ものによっては、SIMカードが入っていなくても速報が鳴るものもあるらしい。
あとはSIMカードの状態にかかわらず基地局からの電波を受け取ってどう動くかは携帯電話の実装次第だ。

サポセンに電話したりショップで話をしたところで、契約派遣委託バイトの人が込み入った技術的なことはわからないだろうなとも思ったり。

あとクローンって一体何を言っているのだろうか?

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