AY-3-8910(互換IC)で遊んでみる

aitendoで移転に伴う売り尽くしセールを行っているとのことで、行ってみる。
適当に眺めてみてPSG音源があったので買ってみる。

AY389C10というIC。
ググってみたが情報が出てこない。
しかしよく調べてみるとどうやらAY-3-8910というICの互換品らしいことが分かった。

さてこのAY-3-8910だが、MSXで使用されているICらしい。
気軽に音を出したいだけならMSXを触ればいい。
だけど実物のICがあるなら自分でいじってみたい。
そして『ポケコン活用研究1』という本にも製作例が載っていた。

しかし中途半端な回路図。
作って作れなくはないが、いまいち使い方やプログラミングのイメージがわかない。
ほかにもっとわかりやすいものは無いかと調べてみると、『初歩のラジオ』83年6月号に製作記事があることが分かった。
『初歩のラジオ』は国会図書館で電子化されているので、国会図書館もしくは国際子ども図書館で印刷することができる。

製作記事を見てみると、スイッチで設定しながら音を出せるようなので、どのように設定するとどのように音が出るのか試せるのでちょうど良さそうだった。
必要な記事を印刷してもらって、実際に作ってみることにする。

プリント基板のパターン図も載っていたが、印刷の関係で実寸ではなくなっている。
しかし、パターンを見る限り単純でわざわざ基板を作るまでもない内容だったのでユニバーサル基板で組むことにする。

パターン図をもとに部品を配置し配線を行う。
余ったスペースにスイッチやボリューム、コネクタを配置。
配線に間違いないことを確認して音を出してみる。

製作記事の文章で書かれた操作方法を試してみたが初めはうまく音が出ない。
いまいちわかりにくいので手順をもとにレジスタの設定内容を書き出してレジスタ構成を確認しながら試したら今度はうまく音が出た。
国会図書館で別件で何となく読んでみた『MSX2テクニカル・ハンドブック』にPSGの操作方法が載っていてそれが分かりやすかったので、こちらも複写して参考にした。
さて実際に触ってみてイメージがつかめたので、今度は何か作ってみるのもありか。

で、実際のICなのだが、ど真ん中に89C10とだけ書かれていてどこが作ったのかかかれていない実に怪しいICである。

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