HP200LXとモバイルギアMC-K1

もうだいぶ前になるが、モバイルギアMC-K1を手に入れた。
そしてHP 200LXも手に入れた。

モバイルギアは「初心者のためのモバイルギア徹底活用講座」を元にDOS化した。
200LXはHP100LX/HP200LX設定ガイド経由でJKIT-FREEを入手。
LXの現在2009を参考に日本語化とMSIMEの導入を行った。
件のサイトではWindows95のインストール用のCDからMSIMEに関するファイルを取り出す方法が書いてあり、自分もその方法でやろうとヤフオクでインストールCDをゲットしたが、そのあとにWindows95がインストールされたHDDがあったことを思い出してHDDから必要なファイルを取り出して作った。
そして環境ができた後にCDが届いた。
インストール済みのPCやHDDがあるのなら、\Windows\command配下に必要なファイルがあるのでそこからコピー。
辞書ファイルは~.DOSではなく~.DICになっているのでそれに合わせて設定をなおす。
cabファイルからインストールされる時に拡張子が変更されているようだ。

これで小型のMS-DOSマシンができたわけだが、さてどうやって遊ぼうか。
ちなみに200LXはディスプレイの調子が今一つ。
もう一台ずつほしいところだがどうしたものか。

さて200LXにはシリアルポートがついており、2mmピッチのピンソケットがあればシリアルポート用のケーブルが作れるが、モバイルギアは専用のコネクタでレベル変換が必要になる。
コネクタのピンアサインとレベル変換の回路についてはRS232Cケーブルの製作を参考にしたが、問題はコネクタである。
サイズを測りピンのピッチは0.8mmであることが分かったので、秋月電子で超薄型ピッチ変換基板 FPC50P 0.8mmピッチを購入。
この薄型基板を加工して試験的に作ってみた。

サイズは写真の通りで、基板をカットして、半田付け部分はユニバーサル基板の残材を使って補強。コネクタに挿す部分は下敷きをカットしたもので補強、セロテープで厚さの調整を行った。
両面テープとエポキシ樹脂系の接着剤で固定
あくまで簡易的なものなので、少し接触が甘く抜けやすいので注意。

回路についてだが、電圧を計ってみたところ電源は5V出てるが信号は3V前後だった。
ロジックは3.3V系で電源は5Vだから件のサイトの回路図やオリジナルの回路ではシャントレギュレータで3.3Vを生成してたのか。
なるべく簡単に作れないかと思い、秋月電子で部品を物色していたところ、3.3Vで使えるRS232CドライバICを見つけた。
合わせてよさげなものを見繕う。
RS232CインターフェースIC SP3243ECA
低ドロップアウト電圧レギュレータ 3.3V300mA SOT-23 AP7333
Dサブ9P基板(小)
SOT23変換基板 裏面パターン付 金フラッシュ
SSOP28ピン(0.65mm)DIP変換基板
ドライバICや電源レギュレータに必要な外付けのコンデンサはピッチ変換基板に実装することで、配線の手間を節約。
特にレギュレータの方は、SOT23変換基板の裏にパターンがありそれがちょうどいい塩梅だった。

実装したところ。

実験的に作ったものなので、こんなものかな。
回路は次の通り。

データシートの図面を貼り合わせて落書き追加。
保護用の抵抗は390Ωにしてあるのは、無くてもいいかなと思ったが一応つけておこうかなとも思った結果、抵抗値を減らしたものになった。
ちなみにその抵抗は変換基板の下に実装してある。

実際に使ってみる。

接続した状態。
つないだだけでは電源は来ていないので、DOSからポートをONにする。

MGCOMというモバイルギア用のフリーソフトがあるので、それでポートを活性化。
すると、レベル変換器の電源がONになる。

別途手に入れたモデムをつないで動作の確認。
モバイルギア用にカスタマイズされたHTERM4MGでATコマンドを打ってみる。

NO CARRIERとなっているのはATDT03177と打ったから。
打ったコマンドの上にレスポンスが上書きされたようだ。
とのかくちゃんと動いたが、実際のところ使い道はあるのだろうか。

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